TANUKI夫婦の古社寺巡り 福岡市(博多)の古社寺
 福岡市(博多)の古社寺
櫛田神社
櫛田神社 楼門 櫛田神社 中神門 櫛田神社 拝殿
櫛田神社 節分の「おたふく面」 博多祇園山笠
博多の氏神・総鎮守として信仰を集める神社.。博多の人々からは「お櫛田さん」と愛称で呼ばれています。
7月の夏祭り「博多祇園山笠」の追い山で有名です。山笠の起こりは諸説あるようですが、博多祇園山笠振興会によると、聖一国師が仁治2(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりという説が一般的に広まっているようで、これが災厄除去の祇園信仰と結びつき「山笠神事」として発展したとのことです。聖一国師の1241年を起源とすると800年近く続いている祭りとなりますね。
山笠の行事は、7月1日の「注連(しめ)下ろし」「ご神入れ」に始まり「お汐井とり」「流舁き」「追い山ならし」など各種行事神事を経て、7月15日午前4時59分一番山が「櫛田入り」をする「追い山」のクライマックスを迎える博多の町を挙げてのお祭りです。
そのほか、10月には「博多おくんち」などの祭事があるそうです。また、直接の櫛田神社の祭事ではないのですが、5月の博多松囃子(博多どんたく)の「松囃子」(本来は小正月の行事で、新しい年に祝福をもたらす歳神を迎える民俗行事が芸能化したもの。国の重要無形民俗文化財)一行は櫛田神社から出発するしきたりになっています。
博多はms.TANUKIが生まれ育った町ですし、夫婦の次男は櫛田神社で結婚式を挙げました。TANUKI夫婦にとっても特別の思いがある神社です。
筥 崎 宮
筥崎宮 楼門 隣接する東公園 日蓮上人像 隣接する東公園 亀山上皇像
筥崎宮は大分の宇佐神宮、京都の石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮と言われています。
亀山上皇が「敵国降伏」を祈願し、神門に「敵国降伏」の扁額が掲げられ、それ以来、海上交通・海外防護の神として信仰されているようです。鎌倉時代の蒙古襲来(元寇)の時には筥崎宮の神の力によって俗にいう神風が吹いたという言い伝えから厄除け・勝運の神として厚く信仰され、足利尊氏、大内義隆、小早川隆景、豊臣秀吉、初代黒田藩主の黒田長政など歴史に名だたる武将が参詣しているそうです。
また、大きな檜皮葺(ひわだぶき)を有する楼門(国指定重要文化財)に掲げられている「敵国降伏」の扁額文字は、醍醐天皇をはじめとした歴代の天皇が同社に納めたと伝わっているそうです。
承 天 寺
萬松山 承天寺(じょうてんじ) 臨済宗東福寺派 本尊:薬師如来(脇立日光大士十二神将とともに運慶作といわれている)

鎌倉時代(1242年)に弁円(円爾)が、太宰少弐藤資頼や宋人貿易商で巨万の富を有していた謝国明の助力を得て開いたお寺といわれています。弁円は没後に日本初の国師号を与えられ「聖一国師」と呼ばれています。
博多祇園山笠の発祥地ともされています。博多祇園山笠の起こりには諸説あるようですが、一般的には鎌倉時代の1241(仁治2)年に承天寺開祖「聖一国師円爾弁円」が悪疫退散のため、施餓鬼棚に棒を付けたものに乗り、博多の町に祈祷水を撒いて回ったことが始まりとされています。
また、このお寺は日本におけるうどん・そば・饅頭などの粉食文化や博多織の発祥地と言われています。
聖 福 寺
安国山(通称は安山)聖福寺(しょうふくじ) 臨済宗妙心寺派 本尊:阿弥陀如来 (運慶の作と伝えられる観音菩薩像がある)

1195年(建久6年)に栄西(ようさい)禅師が鎌倉幕府初代将軍源頼朝よりこの地を賜り開山(かいさん)した日本最初の禅寺と言われています。元久元年(1204年)に後鳥羽天皇(後の後鳥羽上皇)から日本で最初の禅寺であるとして「扶桑最初禅窟(ふそうさいしょぜんくつ)」の勅額を賜ったそうです。
栄西禅師は中国(南宋)よりお茶の種子を請来し、茶樹の栽培、喫茶の方法を伝えたことでも有名で、後に茶祖と称されています。栄西禅師が京都栂尾高山寺の明恵上人に茶の種を分けてあげたという有名な話も残っています。
東長寺 本堂 東長寺 六角堂 黒田家の墓所
南岳山 東長寺(とうちょうじ) 真言宗九州教団の拠点寺院(別格本山) 本尊:弘法大師  正式名称は東長密寺

弘法大師(空海)が唐での修行を終え大同元年(806年)10月に博多の港へ帰国し、日本で最初に創建したお寺とのことです。真言密教が東に長く伝わるようにと「東長密寺」命名されたようで、弘法大師が創建したお寺としては日本で一番古い霊場だそうです。また、黒田家二代藩主忠之(ただゆき)、三代藩主光之(みつゆき)、八代治高(はつたか)の墓所があるお寺です。
1988年(昭和63年)から4年間をかけて平成4年に完成した木造釈迦如来座像は、高さ10.8m、重さ30t、木造(檜)坐像では、日本一の大きさで福岡大仏として親しまれています。
また、寺蔵には平安時代に槙材一木に彫られた千手観音菩薩像があり、国の重要文化財に指定されています。
平成23年に完成した五重塔は、純木造総檜造りで美しい姿です。
鉄道神社
博多駅屋上 鉄道神社 JR九州のモニュメント? 藪内さん制作のお地蔵さん
鉄道神社(てつどうじんじゃ)は、JR博多駅の駅ビル「JR博多シティ」屋上の「つばめの杜ひろば」内に鎮座する神社です。祭神は博多区内の住吉神社から分霊しているそうです。
神社表参道(?)には籔内佐斗司さんが東日本大震災で倒木した木で製作された「和顔施合掌地蔵」があります。とても穏やかなお顔の仏像です。