TANUKI夫婦の古社寺巡り 京都の古社寺 その4
 京都の古社寺 その4
鞍 馬 寺
叡山電鉄「鞍馬駅」天狗さんのお出迎え 鞍馬寺 仁王門 狛犬ではなく狛虎(?)でした
ケーブルの終点 多宝塔 鞍馬寺 本堂金堂 台風21号(2018年)被害 弥勒堂
鞍馬山(くらまやま) 鞍馬寺(くらまでら) 鞍馬弘教 総本山 本尊:尊天

2018年の秋・・・・この年は、大型台風が例年より多く日本に上陸。四国から近畿地方にかけて暴風と高潮により甚大な被害が出た年でした。関西空港は高潮により滑走路やターミナルビルが浸水。関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突するなど大きな被害がありました。
秋、紅葉の季節に鞍馬に出かけたのですが・・・・途中の叡山電鉄名物の紅葉のトンネルも台風被害の影響で枯れが目立ち、期待した美しさはありませんでした。
鞍馬寺は、まず「鞍馬駅」で大きな天狗さんが出迎えてくださいました。仁王門では「狛犬」ではなく「狛虎」がお出迎え・・・・説明によると、阿吽の虎はご本尊「毘沙門天」さんのお使いなんだそうです。
本来は仁王門からつづら折りの山道を本殿(金堂)へと上がるんだそうですが・・・・省略させてもらい、ケーブルカーで多宝塔へ。途中の杉や檜の林は、無残に折れて横たわっていました。きれいに枝打ちされた木でしたので・・・・きっと美しい林だったんでしょうね。多宝塔から本殿(金堂)への途中のお堂も無残な状態でした。台風被害の大きさを改めて感じさせられた風景でした。
パワースポットとして有名な金剛床の先の本殿(金堂)には、尊天を象徴する千手観音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊、役行者、遮那王尊などが安置されていましたが、ご本尊の「毘沙門天」さんは秘仏で、60年に一度ご開帳だそうです。
奥の院も、木の根道とか訪れてみたかったのですが・・・・台風被害で道が崩れているとかで、霊宝殿までしか行けませんでした。
比叡山 延暦寺
八瀬からケーブルとロープウェイで・・・ 延暦寺 大講堂 延暦寺 戒壇院
延暦寺 阿弥陀堂 延暦寺の中心 根本中堂 
消防車のナンバーも「延暦寺」 琵琶湖(大津)の眺めが・・・ ケーブルカーで坂本に下山
比叡山 延暦寺(えんりゃくじ) 天台宗 総本山 本尊:薬師如来

比叡山は、半世紀近く前になりますが、TANUKI 夫婦が唯一、結婚する前に2人きりでデートをした唯一の場所なのです。京都の同志社大学が会場となった学会(当時は2人とも学会員でした)に出席した後、坂本の西教寺の石仏、二十五菩薩の写真が撮りたくて・・・・比叡山経由で坂本まで行きました。お寺で頼み込んで写真を撮らせてもらい京都に戻り、TANUKI は市内のホテルに。ms.TANUKI は友人宅に泊まり、それぞれの勤務地に戻りました。2人だけのデート(?)は、後にも先にも・・・・この日の、半日だけでした(自分たちで言うのも変ですが、不思議な関係の2人なのです・・・・)。
比叡山に行くのはそれ以来です。同じコースで行ってみようと、出町柳から叡山電鉄、ロープウエイを乗り継いで東塔エリアへ。
日本を代表する霊場ですし、たかだか半世紀を経たぐらいで堂塔伽藍が替わっているはずはないのですが・・・・人の記憶ってのは不確かなもの(いやいや・・・・TANUKI が特別なのかも・・・・)、こんなだったかな〜という不思議な感覚でした。ま、その代わり、新鮮な気持ちで東塔エリアを散策することはできました。
大講堂では、大日如来さんの左右に比叡山で修行された各宗派の宗祖の木像が、ずらりと並んでいました。「日本仏教の母山」と呼ばれているそうですが、まさに近世における日本仏教発祥の地なのですね。
根本中堂は、薄暗い堂内で・・・・荘厳な雰囲気ではありましたが、何か良く見えない・・・・年齢のせいかな?と、何かよく分からない状態で通りすぎてしまいました。(何と罰当たりな!)
全体的な印象としては・・・・阿弥陀堂で阿弥陀さんと先祖回向の位牌などに圧倒されたせいかもしれませんけど・・・・高野山に比べて、先祖回向というか先祖崇拝というか・・・もちろん、比叡山での修行のことはTV番組などで紹介されていますので、知ってはいますが・・・・表面的にはそんな印象を強く受けました。その後、ケーブルカーで坂本に降りました。