TANUKI夫婦の古社寺巡り 大阪・和歌山の古社寺
 大阪・和歌山の古社寺
四天王寺
天王寺の入り口 石の鳥居 四天王寺 南大門 四天王寺式伽藍配置だそうです
荒陵山(あらはかさん) 四天王寺 和宗 総本山 本尊:救世観音(ぐぜかんのん)。

四天王寺は、1,400年以上も前の推古天皇の時代に建立されたと「日本書紀」に書かれているそうです。物部氏と蘇我氏の戦いの中、聖徳太子が自ら四天王像を彫り戦勝祈願をしたのが寺の起こりだと伝えられているようです。
実は、TANUKI 夫婦は・・・・聖徳太子さんには申し訳ないのですが、四天王寺を旅の目的として訪れたのではないのです。興福寺の五重の塔と三重塔の特別公開を見て、次の日、室生寺・長谷寺・聖林寺と巡り、比叡山に行ってから帰ろうと大阪に泊まっていました。
ところが台風が近畿地方を直撃するとの予報が出・・・・交通機関も運休の予想が出たので、仕方なく大阪での滞在を延ばす羽目に・・・・。
台風情報では、風雨が強くなるのは午後からとのことだったので、それまで大阪で行ったことのない「通天閣」周辺に足を向けてみました。で、結果的に四天王寺に・・・・。
四天王寺は、南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む「四天王寺式伽藍配置」という、日本では最も古い建築様式という知識は持っていましたので、法隆寺のような古い建物を想像していったのですが・・・・全体的に建物も新しい感じ。よく考えたらそうですよね。ここは大阪冬の陣の激戦地ですし・・・・昭和になってからも室戸台風による五重の塔の倒壊や大阪大空襲などで焼失していますものね。
五重の塔も上まで登れるとのことで入ってみましたが、コンクリート造りでした。中はずっと上まで位牌堂のようでした。
台風は、午後から急に風雨が強くなり・・・・ホテルでじっと我慢を強いられました。淀川も一部氾濫したとのニュースが流れていましたが、次の日は台風一過、快晴になりました。
安居天満宮
道を歩いてて偶然見つけました 真田幸村 終焉の地だそうです 境内に真田幸村の像が・・・
通天閣から四天王寺に向かう途中、ぶらぶらと歩いていて見つけた神社です。入り口に「真田幸村・・・・」と書かれた旗が掲げてあり、気になったので入ってみました。大坂冬の陣で数々の武功を立て、夏の陣で家康の陣に攻め込むも圧倒的な兵力の前に敗走し、この地で討ち死にしたと説明板に書いてありました。
後日、地図で計ってみましたら、大阪城からここまでは約4km・・・・真田幸村(信繁)が築いた「真田丸」からは3kmぐらいの位置ですから、この辺り一帯で激戦があったのでしょうね。
高 野 山
企業などの慰霊碑 ユニークです 奥の院 御廟橋 この先に御廟が・・・ 長州毛利家の墓石
金剛峯寺 山門 金剛峯寺 本堂 金剛峯寺の石庭「蟠龍庭」
壇上伽藍 中門 壇上伽藍 御影堂 根本大塔 左は金堂
高野山(こうやさん)は「一山境内地」といわれる高野山全域が寺の境内地とされていて、境内の中に発展した町
元来、高野山全体と金剛峯寺は同義に扱われている
高野山 金剛峯寺 真言宗 総本山 真言密教の聖地、また、弘法大師入定信仰の山

「金剛峯寺」という寺号は、明治期以降は1つの寺院の名称になっている。しかし高野山は「一山境内地」といわれ高野山全域が寺の境内地とされ、金剛峯寺の山号が高野山であることからも分かるように、元来は真言宗の総本山

高野山に行くなら南海電車の「橋本」から「極楽橋」間を走る観光列車「天空」に乗ってみたい!・・・・と、10日前の予約開始日に電話で予約し、早めにホテルで朝食を済ませ環状線で「新今宮」へ。 南海のホームで・・・・なぜか列車が遅れてる。おかしいなと思いつつ、やってきた電車に乗って・・・・沿線の風景をボーッと眺めながらコーヒーを飲んでいたら、車内アナウンスが「○○駅〜△△駅間で停電事故が発生し、列車は運休しています。橋本からは代行バスを運行しています。」 えっ?!・・・・と言うことは「天空」は・・・・と思っていたら、さらに「この電車は林間田園都市で運転を打ち切ります。橋本まで行かれるお客様は、後続の準急に乗り換えてください。」 どうやら普通電車も含めて運転が打ち切られてるようで、やって来た準急も満員状態でした。それ以上、何の説明もなく・・・・やっとたどり着いた橋本駅も大混乱。何とか高野山への代行バスに乗れましたが・・・・予約した「天空」には乗れなかったし、高野山までえらく時間がかかってしまいました。
高野山駅から路線バスで奥の院へ直行(順序が違うと言われるかも知れませんが・・・・信仰心のないTANUKI 夫婦です。弘法大師さん、お許しください!)。奥の院口で昼食を食べて、参道をショートカット。こちらの道は企業などの慰霊碑とかが並んでいました。石碑の形も色々とユニークでした。 御廟は何とも言えない程の静寂と神秘的な雰囲気に包まれていました・・・・やはり日本を代表する霊場だけのことはあります。信仰心のないTANUKI でさえ、身を正してお詣りしました。帰りは一の橋への参道を・・・・こちらは歴史上の有名人のお墓や供養塔がずらりと並んでいました。長州毛利の殿様や大分県竹田、岡藩の殿様も・・・・。日本史がぎっしり詰まったような参道でした。再びバスで戻って、金剛峯寺へ。拝観料を払って堂内に入りましたが・・・・ふすま絵をはじめとして見事な美術品(?)が並んでいるような感じでした。蟠龍庭の石庭も見応えがありましたし、中でお茶をご馳走になりお説教も聞かせてもらえました。
その後、蛇腹道のきれいな緑の中を通って壇上伽藍に。何もかにもが大きくて圧倒されます・・・・根本大塔でも大日如来さんを中心に阿弥陀如来さんなど四如来の仏様に「おやおや・・・・信仰心の皆無な奴が、ここまで来たか・・・・」と、上の方からプレッシャーをかけられたような気分でした。
歩き疲れて・・・高野山駅へ。電車は復旧していたようで、やっとケーブルカーに乗れました。ケーブルカーは今まで乗ったことのないような勾配を走っていました。最大斜度30度とのことでしたが・・・これはすごい!ちょっと恐怖を感じるような傾きでした。やっぱり、霊場ってのはすごい!極楽橋からは特急「こうや」で快適に大阪に戻りました。