TANUKI夫婦の古社寺巡り 巣の周辺の町の古社寺 その2
 
雲 林 寺
雲林寺山門・・・ネコちゃんがお出迎え ネコアマビエと山門のネコちゃん
ずらりと並んでマスクしていました 境内至る所にネコちゃんだらけ・・・ 地蔵ポストと御朱印
栖月山 雲林寺 臨済宗 本尊:釈迦如来

新型コロナウイルスが感染拡大し始めた頃、チェーンソーアートの「ネコのアマビエ」が新聞やTVで紹介されて一躍有名になった「ネコ寺」こと「雲林寺」です。
訪れた時は「新型コロナ感染防止のため、本堂は拝観できません」と掲示がしてありました。本堂には入れませんでしたが、境内にはチェーンソーアートのネコがいっぱい! 本堂のご本尊様とは別に、ネコのご本尊様も・・・・。
この猫のチェーンソーアート作品はすべて2012年にアメリカのU・Sオープン・チェーンソーアート・スクラブチュア・チャンピオンシップで優勝された林隆雄さんの作品なんだそうです。境内いたるところに木彫りのネコがならんで・・・・しかも、全員マスクをしてました・・・・(笑?)。 暑いせいか・・・お寺にいるはずの本物の(?)ネコちゃんたちには会えませんでしたが、山門から本堂、鐘楼に至るまで、ずらりと吊された風鈴が心地よい音を響かせていました。
本堂の前に「地蔵ポスト」が立っていました。ポストには、「亡きあの方へお手紙を お地蔵さまが届けます あの世宛専用ポストにつき、この世宛の郵便物は発送不可」と書かれていました。まお、御朱印もネコちゃんでした。
東光寺 総門(山門) 東光寺 三 門 鐘 楼
大 雄 宝 殿 萩藩主 毛利家墓所 3代から11代までの奇数代藩主および婦人の墓
護国山 東光寺 黄檗宗 本尊:釈迦牟尼仏。

1691年(元禄4年)に、長州藩3代藩主毛利吉就により萩出身の名僧慧極を開山として創建した黄檗宗の寺院です。
大照院と並び毛利家代々藩主の菩提寺で、3代吉就から11代までの奇数代の藩主とその夫人および一族、関係者の墓所となっています。また、墓前には藩士が寄進した500余基の石灯籠が立ち並んでいます。
このほか境内には、殉難十一烈士墓、維新志士慰霊墓八基などがあります。
毎年8月15日の「万灯会」の送り火で、その燈籠500基に灯が入り、幽玄の世界が広がるそうです・・・・とはいうものの、TANUKI は実際の様子を見たことはなく、TVのニュースで知るだけですが・・・・。
なお、総門、三門、鐘楼、大雄宝殿は、いずれも国の重要文化財に指定されているそうです。

毛利家墓所は、この東光寺のほか山口市の香山墓所、萩市の旧天樹院墓所、大照院墓所にあります。
表参道・・・鳥居が続きます 太皷谷稲成神社 神門 太皷谷稲成神社 本殿
表参道・・・鳥居が続きます 太皷谷稲成神社 神門 太皷谷稲成神社 本殿
霊椿山 大照院 臨済宗南禅寺派 本尊:聖観世音菩薩

先の東光寺と同様に、長州藩 毛利家代々の墓所があります。8世紀末の延暦年間に月輪山観音寺という寺があったと伝えられているようですが、その後、鎌倉時代末期に義翁和尚によって大椿山歓喜寺という臨済宗の寺院となったようです。その後荒廃し、萩藩2代藩主毛利綱広が亡父である初代藩主秀就の菩提寺とするために再建し、その時秀就の法号にちなんで霊椿山大照院と名前を変えたようです。
現在の本堂などは、1747年(延享4年)に火災で消失したものを6代藩主宗広によって再建されたものだそうです。
境内の萩藩主毛利家墓所は国の史跡で、初代秀就から12代斉広までの偶数代の藩主と夫人や藩士の墓があり、墓前には藩士が寄進した石灯籠が600数基たっています。

なお、萩藩での藩主の代数は輝元を初代とせず、秀就を初代として数えているようです。奇数代の藩主の廟所は前述の東光寺に、秀就の父である毛利輝元(毛利元就の孫、関ヶ原では豊臣方の総大将)の廟所は萩市の天樹院跡(輝元の隠居所で、輝元の没後に天樹院という菩提寺が建てられたが維新後に廃寺。五輪塔形の墓が残る)にあるそうです。
 ( なんばらじ )
南原寺本堂 しだれ桜がきれい 参道 結構な山道でした 境内は花に覆われていました
桜山 南原寺 真言宗御室派 本尊:十一面観音 

山口県美祢市、桜山(標高456m)の九合目に位置する真言宗の古寺。しだれ桜、しゃくなげ、彼岸花、紅葉、など四季折々の花が咲き誇り「花の山寺」と呼ばれています。
寺の言い伝えによると、神功皇后を草創とする県内最古の真言宗寺院であり、聖徳太子が仏教を広める為、諸国の霊地を選んで446ヶ寺を建立されたその内の1ヶ寺で、神功皇后との故事に基づき難を払う寺として聖徳太子自らが「難払寺」と命名され開山されたと伝えられているそうです。また、花山法皇を中興とする県内最古刹の寺院とのことで、藩制時代には長門33ケ所観音霊場の17番の札所となり今に至っているとのことです。
TANUKI夫婦が訪れたときは、残念なことに桜の満開まではあと1週間という時でした。お寺の方のお話では、このお寺、桜に始まり夏前まで次々と花が咲き誇るそうで・・・・ミヤマキリシマもあるし、秋にはアサギマダラも来るんだそうです。
なお、桜山の山中には古代の祭司跡である磐座遺跡や平安時代から鎌倉室町期の古墓や経塚、堂宇の跡などが点在し、花山天皇の御廟と伝えられる墳墓跡も残っているそうで、歴史の古さを感じられる場所です。