念願の阿蘇 中岳・高岳に!
TANUKI の 近況報告    念願の阿蘇 中岳・高岳に!      2013.10.14.
念願の阿蘇 中岳・高岳に登りました 砂千里から登頂開始・・・・
砂千里から稜線までのガレ場の急登は辛かった!! ガレの急登をやっとクリア・・・ちょっと一息!
稜線に上がれば抜群の展望の尾根歩きが続きます 南阿蘇の展望が開けました・・・・
真下に阿蘇市の展望 まさに鳥になったような気分です 中岳火口・・・観光客を上から見る気分は最高!
稜線から 左端の小さいピークが中岳、右のピークが高岳 高岳の火口跡 正面の岩山が「天狗の舞台」です
阿蘇に登ろう! 6年越しの夢でした・・・!

 2007年、チビダヌキを連れて最初に登ろうとしたのが阿蘇でした。ロープウェイも止まってしまう強風で、さすがに当時小学2年生のチビダヌキを連れての登山は断念。それ以来、何度か登ろうと試みたんですが・・・その都度、雷が鳴るような天気だったり・・・・きっと阿蘇の神様のご機嫌が悪すぎたんでしょうね。我々夫婦、阿蘇の神様のご機嫌を損じたような覚えはないんですが・・・・。
 で、今回、行ってみた〜い!と、改めて登山計画を作りました。でも連休の中日、阿蘇周辺のホテルはどこも満室!それでも何とか確保して、やれやれと思ったのもつかの間、ネットで登山情報を検索したら「火山活動が活発化し、噴火警戒レベル2発表」「一次規制。中岳火口から概ね1kmの範囲は立入禁止」とのこと。おやおや・・・やっとホテルを確保した途端に・・・やっぱり阿蘇の神様が「お前しゃんらには山頂は見しぇ〜ん!」ってことかな?
 あきらめて、烏帽子岳とか他の山にしようって思ってましたら、出発2日前、大分に住んでる義弟から「規制解除って新聞に出てるよ。そっちには阿蘇の情報は入らんだろうから・・・・」とメールが。慌ててネットで確認。やった〜!登れるぞ〜!!

 張り切って出発。休日は高速道路が半額になるから、熊本まで行って57号線で・・・・と思ってましたが、九州自動車道はあちこちで渋滞中の情報。渋滞の中をのろのろと走るのはイヤだ!と、英彦山から日田、杖立を抜けて・・・つまり九州の真ん中を突っ切って・・・にコース変更。
 せっかくだから、途中、英彦山に。駐車場は満車。係の人が「道沿いの空いてるスペースに駐めて」とのこと。何でこんなに混んでるんだろうと思いながらスロープカーで奉幣殿へ。ここもすごい人・・・・山伏さんの行事があってるようで(すみません!無知なもので何の行事かは?)護摩壇を囲んでたくさんの山伏さんが・・・・。ちょうど山伏問答の最中でした。
 こんな場面に出会えてラッキー!ゆっくり見せていただきたいとは思ったけど、先を急ぐ身。お参りだけしてそそくさと下山。ところが、その先の小石原で大渋滞(陶器祭りがあったようです)。わずか数キロの町を通り抜けるのに1時間以上。やっぱり阿蘇の神様は簡単には登らせてくださらないようです。

天空の稜線歩きを楽しみ中岳・高岳へ

 翌日、朝8時30分のゲートが開くのを待って砂千里へ(もちろん、阿蘇神社の上宮にお参りしてから!)。砂千里の駐車場に車を駐めたのですが、まだまだ阿蘇の神様は・・・・砂千里は車のドアがなかなか開かないほどの強風が吹き荒れてました! 強風の中、何とか身支度を調えて出発!
 最大の失敗・・・・実は数日前から風邪気味で、その日の朝、風邪薬を飲んでたのが失敗でした。砂千里を過ぎてガレ場の急登にさしかかったら、鼻づまりと風邪薬の後遺症(?)で急に息苦しくなり、足が思うように上がらない!低酸素症?まさか、ここで高山病にはならないよね・・・・。

 何とか稜線にたどり着いた頃、どうやら大量の汗をかいて薬の効き目も切れたようで、やっと普段のペースに戻ることができました。
稜線に上がってからは、あとは快適な尾根歩き。さすが火山で、木1本もなく、溶岩だらけの稜線は見晴らし抜群! 断崖の上を、吹き飛ばされそうな風を受けての稜線(尾根)歩きは、まさに鳥になったような気分でした。
 中岳山頂から見下ろす火口や観光客も、またいつもと違った感慨がありましたし、高岳の火口跡(これは、登らないと見られませんよね!)も絶景でした。一つだけ残念だったのは、雲1つない青空だったのに、展望がなかったこと。薄いガスがかかったような状態で、くじゅう連山も祖母山もかすんでいました。きっと阿蘇の神様は「阿蘇を見せてやったんだから、今は、他の山のことを忘れろ!」と言いたかったのかな?

 いろいろとトラブルはありましたが、念願の中岳・高岳に登ることができました。阿蘇の神様、ありがとうございました。下山後、再び阿蘇神社の上宮に手を合わせてから阿蘇を後にしました。