二月堂修二会 お水取り
TANUKI の 近況報告   東大寺二月堂 修二会 お松明を見に行きました 2013. 3. 4.
修二会のセミナーに参加し、お松明を見に行きました

 旅行業者のパンフに「修二会セミナーとお水取り」のツアーを発見しました。これいいな〜って思ったのですが、TANUKI としてはツアーなるものは、あまり好きになれない! 迷ってましたら、前回も前々回も奈良で泊まった「飛鳥荘」の宿泊プランに同じものを見つけました。
早速、電話で予約・・・・というわけで、またまた奈良に出かけることになりました。

セミナーに参加して、修二会のことも少しは理解できました

 奈良国立博物館の学芸部長さん西山氏のお話は、とても分かりやすかったです。TANUKI には「お水取り=お松明」程度の感覚と「南無観、南無観・・・・」というお経のリズムぐらいの知識しかなかったのですが、「修二会というのは十一面観音悔過(けか)なんです。つまり、観音様にひたすらお詫びをするのです・・・・」から始まり、修二会の歴史や行法などをおもしろい話を交えながら説明してくださいました。なるほど!そうなんだ!お松明だけを目的に来たTANUKI は・・・・ちょっと自分自身の無知が恥ずかしくなりました。
そのほか、西山氏の話で頭に残ってるのは「ほとんどの人はお松明だけ見たら帰ってしまいます。(まさにTANUKI がそうだ!)でも、それから行が始まるんですから、もったいないです。」「お松明の火の粉をあびると1年間病気をしないと言われています。病気はしないんでしょうけど・・・・火傷はします。」「お松明、あんなに燃やして大丈夫?と思われるでしょうが・・・・実は燃えたんです。二月堂が・・・・」「過去帳を読み上げていきます。将軍頼朝から18人目に青衣女人(しょうえのにょにん)ってのがでてきます。これは・・・・(説明)・・・・お堂の近くで聞いてる人は「青衣の女人」って読み上げると「ああ〜」って満足して、またまた帰ってしまうんですよね。」
 いやはや・・・・ほんとうに楽しく勉強になったあっと言う間の1時間でした。

もう1つラッキーなことがありました。感謝、感謝・・・・です!

 セミナーが終わって、「二月堂まで係のものが案内します。それからはご自由にご参拝ください。」と二月堂へ。でも、お松明までまだ1時間以上ある・・・なぜこんなに早く?寒いのに・・・おまけに小雨も・・・どうしろってこと??と思ってましたら、どうやら二月堂の前の火の粉をかぶる場所は竹柵で囲ってある。中に入ったら、「ここは1時間前に閉めます。お松明が終わるまで入ることも出ることもできません!」のアナウンス。なるほど、そういうことなんだ・・・・。
 もちろん中に入りました。(後で聞いたら、12日とかは整理券がいるんだそうですが・・・・)さて、どういう風にカメラを構えようかと悩んでいましたら、首から2台のカメラを提げたおじさん(失礼!)が、チラチラとTANUKI のカメラを見てましたが「ここに来るのは初めて?」「そう、どこで撮れば良いか分からなくて・・・」「そうですか・・・こっちが良いですよ」と親切に教えてくださいました。おまけに、どうお松明が走っていくとか、松明を持つ童子の方もビギナーからベテランまで様々だから、すべての松明が派手に火の粉を散らすわけではないというようなことまで詳しく解説していただきました。 その方の言われるには「私も最初に来たとき、いろいろ教えていただいたんです。それがうれしくて、それから私も・・・・」とのことでした。おかげで、何とか写真が撮れました。ありがとうございます!
 1時間の間、寒さと小雨と繰り返し放送される「ここは三脚や一脚は使用禁止です。ストロボも発行禁止です。カメラのストロボを切ってください。」(ほんと、耳タコになっちゃいました!)に耐え続け・・・・お松明が回廊を上がり始めたとき、その方の言われた意味が分かりました。竹柵の中にいる人たちは、みんな火の粉を求めて前に詰めるので、竹柵の所は前が3m以上ポッカリと空間が空いてるのです。振り向いたら、竹柵の外は、さらに人が増え、カメラもうまく構えられない程のギュウギュウ状態・・・・。(ツアー客が始まる寸前に押しかけるんだそうです。帰るとき、駐車場は観光バスでいっぱいでした。でも、この日は一番人が少ないんだそうです。)おかげで、広々とした場所で、ゆっくりとここにも紹介しているような写真が撮れました。

 お松明が終わり・・・寒かったし、お腹もすいたので・・・修二会はごめんなさい、次に来るときは日中、日没の行から・・・もし、見ることができるのなら、ぜひ・・・と思っています。
 帰りはすごい人混み! 人の流れに押されながら東大寺を後にしました。バス停も・・・臨時バスも出てたんだけど・・・すごい人で、仕方ないのでトボトボと歩いてホテルに戻りました。