1日も早い復興をお祈りしています
 東日本大震災から10年以上・・・・残念ながら、まだ復興は道半ばのようですが、その後も災害は続いています。
TANUKI夫婦が大好きで、何度も訪れる九州でも、ここ数年で大きな災害が立て続けにおきています。TVのニュースで、見慣れた景色や旅でお世話になった旅館などの変わり果てた映像を見る度に、とても言葉では言い表せない・・・・心が締め付けられるような思いにかられます。旅先で出会った方々や親切に接していただいた方のお顔が浮かんできます。
 復旧・復興といっても簡単ではないと思いますが、1日も早く元の生活に戻れますように・・・・また、あの美しい景色が蘇ってきますようにお祈りしています。
2016 熊 本 地 震
 2016年(平成28年)4月、国内で観測史上最大、震度7の地震が熊本県から大分県にかけて発生しました。余震と見られる地震も多く発生し、一連の地震により倒壊家屋の下敷きになったり、土砂崩れに巻き込まれるなどして、多くの人命が失われました。
 この地震により、熊本城も大きな被害を受けました。阿蘇神社・阿蘇大橋も倒壊しました。加藤清正による名城の石垣も破壊されました。西南戦争で熊本城を攻め落とせず敗退した西郷さんの「清正公(せいしょこ)さんに負けた」という有名な言葉が残っていますけど、清正公さんもこの地震には勝てなかったようです。
 地震後、昔お世話になった南阿蘇の旅館が営業再開したと聞き、泊まりに行きました。「まだ再開できない旅館も多い。廃業する所もある。」と話しておられましたが・・・・あちこちに地震の傷跡が深く残っていました。阿蘇神社も,あの勇壮な楼門もなくなり・・・・拝殿もなくなって、今まで社殿(拝殿)の向こうで見ることさえできなかった神殿が表に出ていました。
地元の方は「楼門などは国の重文なので補助があるけど、拝殿は補助金も出ないので・・・・でも、神殿が表に出て、神様が近くに来てくださった気がする。」と話してくださいました。豊肥線は2020年8月に全線で運転再開しました。
震災前の天守閣・・・壮大で美しい! 宇土櫓・・・築城以来現存する貴重な建物 立派な石垣も、崩れたようです
阿蘇神社 楼門・・・壮麗な建物でした(国指定 重要文化財) 社殿(拝殿)・・・ここも倒壊したそうです
倒壊時の様子がパネル展示されていました 今まで見ることができなかった神殿 豊肥線・・・時間が止まっていました
2017 九州北部豪雨
 2017年(平成29年)7月、集中豪雨により福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市を中心に多くの方の死亡、行方不明者が確認されました。その直後、台風も直撃し、住宅被害は、福岡県と大分県の合計で、全壊336棟、半壊1096棟、一部破損44棟、床上浸水180棟、床下浸水1481棟の被害が出ました。
 日田彦山線、久大線も不通となりました。翌年、日田から東峰村(小石原)を車で通ってみました。主要な道は工事で片側通行などはありましたが、ほぼ復旧していましたが、一歩脇道に入ると・・・・まだまだ通行不能な箇所も多く、田んぼだったと思われる場所も土砂で埋まった状態でした。
小石原焼きの展示販売店の方は「前の川が溢れて、店の前を濁流が流れ・・・・店の中も水が溢れた」と話してくださいました。
 2020年の豪雨でも、久大線が再び不通になりました。2021年3月1日復旧し、「ゆふいんの森」号が久大線を走りました。
日田 県道671号線 山間部の復旧工事 東峰村小石原 大肥川 復旧工事 彦山駅近くの復旧工事
2020 令和2年7月豪雨(熊本豪雨)
 2020年7月3日から4日にかけて、418.5mmから497mmの豪雨のため球磨川やその支流が氾濫し、建物や橋梁の破壊、流失など浸水による被害が多くで、この水害でも多くの人命が失われました。
 昔、泊めていただいた人吉旅館も大きな被害を受けたようで・・・・TVのニュースで流れる天井まで壊れた旅館の映像に、宿泊した時にいろいろ親切な対応をしてくださった笑顔の美しい女将さんの思い出とが重なり、何とも言えない複雑な思いにかられました。
 肥薩線も不通のままですし、TANUKI夫婦にとって再び訪れることができる場所ではありませんけど・・・・復興され、また私たちのような旅人を快く受け入れてくださる日が早く来ますように祈っています!
国登録有形文化財「人吉旅館」 青井阿蘇神社 楼門 青井阿蘇神社 拝殿
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