亡き友に捧げるレクイエム
 君と最後に一緒に行った池の小屋周辺での写真です
「TANUKI の思い出」の中でも一番の思い入れです。 これを見てくださってる方には関係のないことでしょうけど・・・・

 四宮さん! この写真は、あなたと最後に一緒に行った池の小屋周辺で撮ったものです。あなたは、この風景が好きだったですよね。お互い家族連れで行った・・・・この写真が最後になってしまいました。
 あなたは山で亡くなったのではないけど、ちょっと早く逝きすぎたのではないですか? だって、私と同じ歳だったし・・・・お互い、お酒も飲めないので、キャンプしても大好きなコーヒーを一緒に飲んでましたよね。

私たち家族とはずいぶん長いお付き合いでした。あなたの転勤で、お互い音信不通になって・・・・何年もたってから、偶然連絡が付いて・・・・そして一緒に行こうって山に誘いましたよね。

 あなたの訃報を聞いてから数年後・・・・あなたのことを思い出しながら、最後に登った同じ日の同じ時間に、同じ登山口に立ちました。リュックには、あなたの為に余分に水を持って。同じ場所でコーヒーを沸かして一緒に飲みたかったのです。
 そしたら、何という偶然でしょう! あなたの奥様にお会いしました。 奥様も、この日、この時間にここに来たら私たち夫婦に会えそうな気がしたとおっしゃいました。 あなたのために持ってきたコーヒーは、奥様に飲んで頂けました。

毎年、同じお盆の日に行くことはできませんが・・・・くじゅうに行った時は必ず山頂で叫びます。
「四宮さ〜ん! 今年も来たよ〜! あんたも来てるか〜!」って。
そして、山でコーヒーを沸かします。あなたと一緒に飲みたくて・・・・。
お断りと追記・・・・
 この出来事は、1990年代後半のことです。掲載している写真は 1995年夏 のものです。奥様との再会は 2000年夏です。
 なお、この写真を撮った年 1995年10月11日に硫黄山が噴火しました。
 池の小屋周辺で、子供たちが「硫黄の結晶がある」と探して喜んでいました・・・・噴火時のTVニュースの中で航空機からの映像がありましたが、噴火の初期は池の小屋周辺からも水蒸気状の噴煙が上がっていました。何らかの予兆があったのかも知れません。
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