JRで九州半周の旅 その2
TANUKI の 近況報告        JRで九州半周の旅 その2       2014. 9.1〜3.
九州横断特急が別府駅に入線! 室内も・・・少々古い感じですが、素敵でした
別府から3時間ちょっとの時間をかけて熊本へ せっかくの阿蘇も、天気が悪く見えませんでした
立野のスイッチバック・・・折り返して右の線路に 立野駅に向けて、急勾配を降りていきます・・・
立野駅で再び右側の線路に折り返します 熊本からは「つばめ」に乗ってみました・・・
座席も木がたくさん使ってあって、良い雰囲気でした 博多駅の「つばめの杜ひろば」から夜景を・・・
旅の目的その2「九州横断特急」に乗りましたが・・・

 JRで九州半周の旅 その1 で紹介したおいしい珈琲を飲んで別府駅へ。ホームに2両編成の真っ赤な九州横断特急が入線してきました。さあ、いよいよJR九州のD&S列車の旅の始まりです。乗った感じは、内装のテーブルや窓際の木枠を留めてるボルトなど、少々古いというか・・・よく言えば、使い込んだ・・・歴史を感じさせる・・・そんな感じですが、なかなか良い雰囲気のD&S列車です。
 ちょっと気になったのは、列車の前に「ワンマン」のプレートがあったこと。 これどういう意味なんだろ?一応、観光列車ですよね・・・。
帰ってからネットで調べてみましたら、やはりこの列車、ドアの開閉など本来車掌さんがすることを運転手さんが一人でしておられるようです。客室乗務員のお姉さんも一人おられましたが・・・この方、駅ではちゃんと上着と帽子を着用して乗客の出迎え・・・車内では上着を脱いで、検札(車内改札って言うんだそうですね)、観光場所の車内放送から車内でのシャッターサービス、さらにはワゴンサービスで車内販売まで、すべて一人でこなしておられました。大変そう〜!JR九州が誇る話題のD&S列車も・・・JRの社員さん達はご苦労されてるんですね。

 久しぶりに乗った山陽本線もそうでしたけど、のんびり走る列車って良いですね。日頃は窓の外の景色も一瞬で変わり、揺れも少なく静かな新幹線ばかり乗ってるTANUKI にとって・・・ちょっとした勾配で、悲鳴のようなジーゼル音を響かせてる列車の横を、軽トラックがすいすいと追い抜いて行ったり、駅のポイントでは左右に大きく揺れたり・・・なによりも、景色がゆっくり見られるって懐かしく、新たな発見です。この田んぼ、稲がもう実ってる・・・とか、ここの畑は、一面キャベツが植えてある・・・とか、そんな景色まで楽しめるのは、やはり単線非電化路線とジーゼルカーの組み合わせだからでしょうね。

 すごく残念だったのは2つ・・・1つは、せっかく阿蘇カルデラの中を走ってるのに、阿蘇が雲に完全に隠れて姿を見せてくれなかったこと。列車の指定席も、わざわざ阿蘇側になる席を予約したのに・・・。ま、お天気のことは仕方ないですね。それにしても、今年はどこに行っても、何をしても雨ばかり。TANUKI は、お天気の神様にはすっかり見放されてしまったみたい!
2つめは・・・車内販売のお弁当が幕の内しかなかったこと。JR九州のHPには、九州横断特急の車内販売のページに、おいしそうな「栗めし」が乗ってたのに・・・期待してたのにな〜。こんなことなら、別府駅に並んでた美味しそうな弁当を買って乗るんだった・・・しかし、よく考えてみたら、まだ栗の季節ではないよね。ということは、TANUKI の考えが甘すぎたってこと??悪いのはJR九州じゃなくてTANUKI の方のようです・・・。

立野のスイッチバックに・・・感動!

 阿蘇は見られなかったけど、立野のスイッチバックは体験(?)できました。運転席の側まで行って、スイッチバックするためのポイントの切り替えや運転席の交代などを見ることもできました。立野には何度も車で行ってるけど、実際にスイッチバックする列車に乗るのは初めてだったので感動しました。
 でも、TANUKI が「スイッチバックだ〜!」とカメラを抱えて走り回ってるのに・・・ms.TANUKI は「ふぅ〜ん・・・」。そう言えば、この旅行の最初にms.TANUKI が「白いソニックだ〜!」と感動してる側で、TANUKI は「ふぅ〜ん・・・」でした。どうも我々夫婦は嗜好に関しては、すれ違い夫婦なのかも(笑!)。

 別府から豊肥本線をジーゼルエンジンが悲鳴を上げながらノロノロと・・・単線非電化路線ですので、あちこちの駅で列車交換を繰り返し、3時間ちょっとの時間をかけて熊本に到着しました。別府から小倉・博多経由だったら、とっくに着いてますよね。でも、D&S列車は、なかなかおもしろい旅でした。JR九州のD&S列車・・・これで「ゆふいんの森」と「九州横断特急」、2つ乗ったことになります。残りのD&S列車にも乗ってみたくなりました。

「つばめ」で博多へ・・・博多でもう1泊して帰りました

 九州残りの1/3は・・・さすがに・・・新幹線にしました。九州新幹線で今まで乗ったことがない「つばめ」に。だって、「つばめ」は、博多〜鹿児島中央しか走ってないんだから・・・TANUKI 夫婦の生活範囲では乗れないんだから。
外観は、博多に行ったときによく見てたのですが、乗ってみたら、座席も木がふんだんに使ってあり、素敵な車両でした。

 博多では、実は食べたいものがあって・・・夕方、上川端周辺をウロウロと散策。でも、お目当ての店は定休日でした。残念!
仕方なく、博多駅の「くうてん」へ。ホテルは、またまた閑散期の平日特価でプレミアムツインをゲット。出発前、二男タヌキに旅行スケジュールを話したとき「最近、なぜか博多のホテルは高くなったよね・・・えっ、何?この値段・・・ビジネスのシングルとあまり変わらないじゃん!」とびっくりしてました。そりゃあね・・・こんな平日に旅ができる年金生活者の特権ですよ!

 帰る前に駅の屋上「つばめ広場」へも行ってみました。鉄道神社なるお社と鳥居と仲見世が・・・おもしろがって行ってみたら、神社の側に東日本大震災復興祈願、陸前高田の松で制作した「和顔施合掌地蔵(わがんせがっしょうじぞう)」が祭られていました。藪内佐斗司さんが2体制作されたうちの1つだとか。NHKの趣味Do楽「仏像拝観手引き」とか「ほとけの履歴書」など藪内さんの番組は、TANUKI にとって仏像に会うときのバイブルのような存在です。旅の最後に藪内さんの彫られたお地蔵さんに会えて感激です。