ササユリに出会えました
TANUKI の 近況報告      鳳翩山登山道でササユリに出会えました   2014. 6.27.
地蔵峠から・・・東鳳翩山への最短コースです 急登が3カ所ありますが、気持ちの良い林の中の道です
毎回、登るたびに気になってる看板なのですが・・・ 今回は出会えました ササユリ!
アザミも、まだ花が残っていました 山頂直下に、山ツツジも咲いていました
トレーニングに行くよ!!

 ms.TANUKI 「今日はトレーニングに行くよ!」・・・「は?どこへ?」・・・「地蔵から登ろうよ。」・・・「でも・・・」・・・「去年、阿蘇に登ってから、どこにも登ってないじゃない。もうすぐ夏休みになるよ。チビ達が「くじゅう」に行くのを楽しみにしてるんだよ。このままじゃ登れないよ!」
「はい、はい・・・行きましょう。」 でも・・・梅雨前線が近づいてきてるんだけど・・・。鳳翩山は雲に隠れてるんだけど・・・。きっと山頂付近は雲が巻いて強風が吹いてるよ。雲の中は雨・・・降ってるかも。

 東鳳翩山への登山ルートは色々ありますが(どのコースも、それぞれ魅力的な登山道です。特に、東鳳翩山は新百名山に選ばれたそうで、最近は県外からの登山客も増えています)、地蔵峠(じぞうだお・・・・TANUKI の住む地方では、峠を「たお」と言います)からのコースは・・・邪道ですけど・・・地蔵峠まで車であがれば30〜40分で頂上に着けます。標高差も200m弱です。でも、地蔵峠からのとりつき、山頂の肩にあがるところ、山頂直下と3カ所急登です。それ以外は、林を抜ける気持ちの良い尾根道です。
 地蔵峠までの峠越の山道(良い車はやめた方が無難です。傷だらけになりますよ!)と、山頂でコーヒーを沸かして一休みする時間を含めて、3〜4時間あれば、思い切り汗をかくことができますので、トレーニングにはもってこいのコースなのです。

思わぬ出会いが・・・ササユリの花に会えました

 地蔵峠からの登山道は、ツリガネニンジンなどの花が楽しめる道なのですが・・・登るたびに気になってた場所があります。鳳翩山の登山道は、山岳会や野草を愛好保存しておられる方など、いろいろな方のご厚意できれいに整備されているのですが・・・数カ所、全く草刈りをせずロープを張って保存(放置?)してある場所があります。「ササユリ・・・」の張り紙があるのですが、今まで出会ったことがありませんでした。
 今回・・・咲いていました! 感動です!! 「とるのは写真だけ!」の看板の側で一生懸命写真を撮ってたら、見るからに山慣れた装備のおじさん(おじいさん?)が、うれしそうに話しかけてこられて「数日前は、もっとたくさん咲いていたのですがね・・・この先にも3カ所咲いていたでしょ?」・・・てことは・・・この方、毎日のように登ってきてるんだ。ササユリをとても愛おしそうに見ておられたし、この花を保護しておられる方なんでしょうね。

 ネットで調べてみましたら、ササユリって種から花を咲かせるまで、自然界では7年以上かかるんだそうです。長野県の一部と新潟県から山口県の日本海側に分布する大型のササユリ(ヒロハササユリ)という解説が載っていました。とても貴重な花なんですね。
出会えて、ほんとうにラッキーでした。

で・・・山頂の方は・・・

 登山道は快適だったのですが・・・山頂は、予想通り雲が巻いて、強風が吹き荒れていました。山頂直下の肩の所から全く視界ゼロ! 山頂は無理なので、肩の風の当たらない所を探してコーヒーを沸かして・・・早々に下山。下山時は、山頂から雲がどんどん追いかけてきて、ミストシャワー状態でした。汗をかいた身体には涼しくて気持ちよかったです。
 単なるトレーニングのつもりが、思わぬ出会いのおかげで、すてきな時間となりました。山の神様と登山道や野草の保護に努力しておられる方々に感謝です。