行きたかったお寺めぐりの旅 その3
TANUKI の 近況報告     行きたかったお寺めぐりの旅 その3     2016. 5.25.
當麻寺参道の家の瓦に七福神さんが・・・ 當麻寺に到着! 山門(仁王門)をくぐります
仁王さんがお出迎え? なんだか優しいお顔に見えました 伽藍が見事でした・・・でも三重の塔が、この左手に・・・配置は?
中将姫さんが出迎えてくださいました 曼荼羅堂(本堂 国宝) 本尊は當麻曼荼羅でした
駅前に、前にTVで紹介されてたお餅屋さんが・・・ 早速、購入して電車に乗って食べました・・・おいしい!
再び来ました・・・「飛鳥寺!」 TANUKI 夫婦の大好きなお釈迦様(飛鳥大仏)です
旅の最終日・・・近鉄で当麻寺へ!

 いよいよ旅の最終日。飛鳥寺に行く前に、前にTVで見た當麻寺に行ってみることにしました。天王寺から近鉄電車に。近鉄阿部野橋に着いたら、ちょうど吉野行きの特急が停まっていました。特急は当麻駅には停まらないけど・・・尺土まで行って普通電車で戻れば、時間的には短縮できそうなので迷わず特急に。
普通電車で2駅戻って当麻駅へ。當麻寺までの参道、両側に黒漆喰の立派な家が並んでいました。この参道沿い、きっと昔は賑わってたんでしょうね。古い立派な家の瓦には、それぞれのお宅に七福神さんが乗っていました。通りにあったお土産屋さんのおじさんに聞いたら「縁起物ですよ・・・」と、何でそんなものに興味があるの?普通じゃん!と言わんばかりの返事でしたが・・・。
 當麻寺は、立派な伽藍が並んでいました。でも、伽藍配置はなんか変!三重の塔が2基、伽藍の横にそびえてる。お寺の歴史によると、612年に草創されたお寺を681年、この地に當麻寺として造営されたとか。その後、中将姫さんが作られた曼荼羅を本尊としたので配置が替わってるとのこと。なるほど・・・金堂を中心としたら、納得がいきますね。三重塔は創建当時そのままとか。すごいですね!
 このお寺も、2つの宗派が同居してるとのことでした。曼荼羅堂で御朱印を頂きに行ったら、受付におられた若いお姉さんが、TANUKI の朱印帳を見て「高野山のお帰りに来られたんですね」と、うれしそうな顔をして、金堂や講堂を案内してくださいました。御朱印帳のお陰かな・・・ということは、こちらが真言宗ってことのようですね。となると・・・もう1つの浄土宗の方でも御朱印を頂かないと・・・。

飛鳥寺へ・・・飛鳥大仏(お釈迦様)さんに会いに・・・

 當麻寺の門前に、ちょっと素敵な喫茶店がありましたので休憩&昼食。(正直言って、このお店以外は食事ができそうなお店はありませんでした!)駅に向かう途中、駅前に「中将餅」のお店を発見。そう言えば、以前TVで紹介されてたっけ。早速買って、電車の中で食べました。美味しかった!
 橿原神宮で降りて・・・ここからは、今回の旅で最も交通の便が悪い場所なんですが、それでも路線バスが1時間に2本程度走っています。TANUKI の住む町よりは快適!おまけに、奈良交通はICカードも使えますしね・・・。今回は飛鳥寺だけに行き先を絞ってますので、迷わず路線バスに。
飛鳥寺・・・前に来たのは2011年、東日本大震災の年でしたから5年ぶりですね。TANUKI 夫婦は2人とも、飛鳥寺の大仏さん(釈迦如来さん)が大好きなんです。日本最古の仏様でお顔は異国の雰囲気なのですが・・・飛鳥寺の焼失とか、いろいろな災難も乗り越えて1000年以上じっと世の中を見つめてこられたんですよね。お顔にも痛々しい傷跡が残ってます。うまく言葉で説明できないのですが、お釈迦さんの前に座って、じっと見てると、包まれるような不思議な気分になります。もう1つ、この仏さんの素晴らしいことは・・・写真を撮らせてもらえるのですよね。どうぞご自由に写真を・・・と言ってもらえるのは、ここ飛鳥寺と東大寺の大仏殿しかTANUKI は知りません。
今回も、お寺の受付で「写真OKですよね?」と改めて確認を取ってから堂内へ。堂内には我々夫婦のほかに、同じような年代のご夫婦(バスで一緒でした。聞こえてきた会話の内容から・・・おそらく初めて明日香に来られたようです。)と2人連れの女性がおられました。お坊さんの説明を聞きながら、カメラバックからカメラを取り出して・・・パシャリと1枚(あ、TANUKI は、こんな場所では絶対にストロボは使いませんよ!)。その瞬間、TANUKI の周囲に凍り付いたような空気が・・・そして「おまえは何だ!」と言うような鋭い視線が。そうですよね・・・普通、絶対にやっちゃいけないことですよね。お坊さんが説明の最後に「写真を撮られても構いませんよ。どうぞ仏様とご一緒にお写りください。」と言ってくださり、一気に凍った空気が溶けました。そして、みなさんカメラを構えておられました。お釈迦さん、何か笑っておられるような気がしましたが・・・気のせいかな?

奈良経由で巣に戻りました

 飛鳥寺を出て・・・今回は、どこにも行く予定がなかったので、水落遺跡まで歩き、明日香の空気を思い切り吸い込んで・・・甘樫丘にでも登って、明日香を見渡してみようか・・・と一瞬思ったのですが、この旅の3日間歩き回ってエネルギーの残量ほぼゼロ、足も腰も痛いし・・・諦めて橿原神宮駅へ。
ms.TANUKI が、まだお土産を買ってないと言いますので(孫への土産に天空グッズを買ってこようと言ってたのですが、乗れなかったので・・・)、近鉄橿原線と奈良線を乗り継いで奈良へ。こんな時、ICカードはやっぱり便利ですね。
 今回、奈良ではどのお寺にも寄らず・・・ただアーケード街を歩いてお土産を捜し、素敵な雰囲気の喫茶店をみつけ(古民家をそのまま使ったお店でした)・・・そのまま大阪へ。新大阪で夕食を食べてから新幹線で帰路につきました。

 3日間、3つの私鉄を乗り継ぎ、ひたすらお寺めぐりをした旅でした。天空に乗れなかったのが残念でしたが・・・いつも思うことですが、1回訪れただけでは何も分かりません。もちろん新鮮な感動はありますが、TANUKI はやっぱり頭も悪いし感覚も鈍いので・・・2回3回と訪れてやっと「なるほど!」と、いろんなことが理解できるような気がします。いつの日か・・・「天空」に乗ることをリベンジに、もう1度高野山に行ってみたいな〜と思っています。
 それと、今回はなぜか彼の国の団体客に悩まされませんでした。新大阪に着いて改札を抜けた時に、道をふさいで立ったまま弁当を食べ散らかしてる十数人の若いグループがいて・・・通る人みんなが眉をひそめていました。TANUKI も「このアホども、蹴飛ばしてやろうか!」と一瞬思ったほどでした。でも、あとは・・・平等院の参道と奈良のアーケード街ですれ違った程度で、ホテルも静かでしたし・・・ホテル側の何らかの配慮があったのかも?・・・ホテルのエレベーターで何度か一緒になったけど、とてもマナーの良い人たちでした。何かが変わってきてるんですかね?
 ただ、今回の旅は、伊勢志摩サミットの直前(始まる前日に大阪を離れました!)でしたので、駅の中はもちろん、電車の中でも警察官や腕章を付けた警備の人たちが・・・ちょっと異様な雰囲気でした。コインロッカーは、どこも使えないし・・・ゴミ箱も使用禁止。とても不便ですし、あれほど警察官とかにウロウロされると、何も悪いことしてない(・・・はずですが!)TANUKI だって、何かドキドキ・・・オロオロしちゃいますよね。でもまあ、無事に終わったようで・・・良かったですね。