乗り鉄の旅・・・鹿児島へ その3
TANUKI の 近況報告     乗り鉄の旅・・・鹿児島へ その3    2015. 5. 23.
観光バス「市街・桜島ぐるっと一周コース」に 城山展望所・・・桜島って雄大ですね
フェリーで桜島へ・・・海の上は気持ちよいです 黒神埋没鳥居・・・桜島って、やっぱりすごいんですね〜
有村溶岩展望所・・・桜島がきれいでした 遊歩道上にも至る所にシェルターが・・・
湯之平展望所手前で噴火しました 火山灰が・・・鹿児島市街方向に流れていきました
仙巌園から・・・先ほどの噴火から桜島がかすんでる 仙巌園・・・さすがに島津の殿様・・・美しい庭園でした
鹿児島観光・・・観光バスで市街と桜島を一周!

 同窓会の次の朝、ホテルでみんなと別れて、TANUKI夫婦は駅前の観光バス乗り場へ。
実は、夫婦2人とも鹿児島は全く知らないのです。ms.TANUKI は学生時代に、試合で何度か鹿児島へ行ったそうですが・・・当然、試合ですから会場と宿泊場所と天文館ぐらいしか行ったことはないようです。 TANUKI は若い頃、職場の慰安旅行(昔は、職場でそんなのがありましたよね・・・)で1度だけ行ったのですが・・・何せ若い時代ですから・・・先輩諸氏に連れられて嫌々ながら(!)・・・と言うわけで何も覚えていないというのが正直なところです。
 昨年、別府で観光バスに乗ってみて・・・こちらが何も考えないでも、効率よく観光地を回ってくれるのですから、これも悪くはないなと思っていました。で、今回、知らない土地だしと言うことで、あらかじめ観光バスも予約しておきました。

 6時間半の長丁場なんですけど・・・バスを降りての見学場所は「城山展望所」「黒神埋没鳥居」「有村溶岩展望所」「湯之平展望所」「仙巌園」そしてなぜか「維新ふるさと館」だけなんです。後は車窓から・・・でもまあ、桜島を一周するってことだったので、これに決めました。
 乗ってみて・・・自分が調べて、自分の足で・・・ちょっと苦労して行った場所に比べると、その印象が薄くなることは確かですね。それに車窓からってのは、帰ってからアルバムの整理やこのHPを書く時に「この写真どこだったけ」とか「そういえば・・・でっかい西郷さんの像があったねえ〜」といった感じになりますね。もちろん、あれもこれも贅沢に見学できたってことは確かなんですけど。

 印象に残ったのは・・・やっぱり桜島かな? あ、その前に・・・城山展望所で、同窓会の集団にばったり。鹿児島在住の者が残ってた何人かを観光案内してるようでした。「おやおや・・・何やってんの?ツアーかよ?」「そうだよ、これ(観光ツアーのワッペン)良いだろ?!」こっちはバスの出発時間が迫ってたので、それ以上の話はできませんでしたが・・・。
 埋没鳥居や溶岩展望所など・・・阿蘇や島原の普賢とはまた違った意味での桜島のすごさを感じましたけど、TANUKI が一番印象に残ったのは、桜島周辺に住む人たちって、このとてつもない桜島って火山と共存してるんだってことでした。街を走ってる車は、どれも火山灰の灰色の斑点模様だし、桜島は車が通るたびに火山灰が舞い上がるし・・・道ばたには火山灰を入れた袋がずらりと並んでる。
 バスガイドさんに言われて気づいたのですが、桜島の家には雨樋がない。雨樋があるとすぐに詰まって大変なんだとか・・・。もっと驚いたのは、お墓に屋根が付いてる・・・後で聞いた話によると、確かに火山灰からご先祖様を守る意味もあるようですが、鹿児島のお墓は屋根が付いてるのが普通なんだとか。それだけ、ご先祖様を大切にしてるってことのようです。ふぅ〜ん、なるほど!
 湯之平展望所に行く途中、反対側の座席に座ってた方から「噴火した〜!」と声が上がりました。窓越しに見ると、真っ黒なキノコ雲が立ち上っていました。風向きは鹿児島市街方面のようです。つまりこちらも・・・。でもバスガイドさんは平然とした様子で「大丈夫ですよ。灰はすぐには落ちてきませんから・・・。」で、展望所に着いたら「風向きがずれてるので、降灰がここを直撃することはありません。でも、傘をお持ちの方は傘をさして・・・ハンカチを口に当てて行かれると良いですよ。」・・・はあ〜と思いながら展望所に着いたら、急にすごい風が吹いて・・・風で舞い上がる灰も加わって、辺り一面降灰に包まれました。そして、真っ白とも真っ黒とも・・・何とも表現しづらい灰の渦が港の方向に流れていきました。のどが痛い!目が痛い! でも・・・ガイドさんもバスの運転手さんも平然とした表情・・・。鹿児島の人ってすごいな!
 バスの運転手さんに「これだけ灰が降ったら、車のエアフィルターとか掃除や交換が大変でしょうね。」って言ったら、「あまり気にしたことはありませんよ。それよりもワイパーは使えません。ワイパー動かしたらガラスがすりガラスになりますから・・・。」だそうです。

 鹿児島中央駅に隣接するホテルを予約してましたので、駅のアミュプラザで夕食を食べて、また天文館でも散策しようと思ったのですが、外に出たとたんに目の中にゴミ(灰)が入って痛い・・・涙がポロポロ出る!のども痛い・・・。降灰がこっちの方向に来たんでしょうかね。たまらず、天文館はあきらめてホテルに引き返しました。でも、みんな何事もないように普通に歩いてる。
同窓会での鹿児島の人たちの話を思い出しました。「火山灰・・・私たちは免疫ができてるからね・・・。」「鹿児島のTVには、噴火情報と風向きがあるでしょ。私たちはそれを見て、今日は洗濯を外に干すかどうか決めるの。」「私は大隅半島の方に住んでるから、毎日毎日、こんなもんじゃないよ。」「雨が降る前とかは、灰が鹿児島市街の方に流れるのよね。天気が悪くなるときは要注意。」とか、いろいろ聞きました。
いや〜、何とも・・・鹿児島の人たちはすごい!

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