大船山登山
TANUKI の 近況報告     登山バスを利用して大船山へ     2015. 8. 3.
久住町「パルクラブ」から登山バスを利用 池窪(標高1,200m)がバス終点・・・ここから登山開始
登山道に「アサギマダラ」が。道案内をしてくれました 入山公廟・・・岡藩(竹田)の殿様、中川久清公のお墓
久住高原の絶景・・・のはずなのに・・・ 雷雨で一時足止めされましたが・・・やっと頂上へ
山頂から平治山方向・・・米窪の向こうに平治が・・・ 眼下に法華院が・・・ガスってて、よく見えず・・・残念!
山頂直下の御池(みいけ) きれいな火口湖でした 今回の登山コースです スマホのGPSでログを取りました
大船山に向かって出発!

 「大船山・入山公廟登山バス」の出発地、パルクラブへ。社会福祉法人の運営する広大な農園農場、食肉工場があり、宿泊もできる施設でした。そして、ありがたいことに売店や温泉(!)もある・・・これは下山後にゆっくり温泉で汗を流せそう・・・。
 バスの運転手さんがおっしゃってましたが・・・今年は久住も暑いそうです。確かに、この時期、もっと見晴らしはスキッと良いはずなのに、ガスって阿蘇も見えない。眺望は期待できないかも・・・。

 バスは「空(そら:地名です!)」を通って、どんどん高度を上げていきます。バスからの眺めだけでも、山に登ったような気になるほどでした。バスは我々夫婦とあと若いご夫婦だけでした。言葉から・・・福岡の方かな?
 途中、入山公のお墓に「無事登らせてください!」ってお詣りしました。中川のお殿様が演習地にしてたという鳥居窪周辺では、アサギマダラがたくさん飛んでいました。まるで道案内をしてくれてるみたいに、登山道をひらひらと飛んでいました。連山も、西側に比べて、こちら東側はまだ自然が濃い感じがしました。
 鳥居窪を過ぎるまでは、結構快調に登っていったのですが・・・いよいよ急登にかかったあたりで、日頃の運動不足と暑さとでTANUKI が参ってしまい・・・超スローペースに。仕方なく、8合目を過ぎたあたりで昼食。少し元気が回復・・・と思ったとたん、すぐ近くで雷が鳴ったので、あわててスマホの雨雲レーダーを・・・真っ赤なレベルの雨雲が。
久住山などの登山コースと違って、このコースは木立に囲まれた登山道がほとんどで、周囲の様子が見渡せないので・・・・。気づいたときには手遅れで、雷と一緒に大粒の雨が・・・とりあえずレインウェアを着て、ザックカバーを掛け・・・雨雲レーダーの予報では、この雷雲はすぐに消えそうなので、とりあえず用心しながら山頂へ。
 頂上に着いたときには、雷雲も過ぎて雨が上がっていました。でも、全体にガスがかかった状態で見晴らしは良くない。肉眼では、久住も中岳も、三俣も・・・もちろん平治も法華院も見えるのですが、写真に撮るとダメでした。ま、見せていただいただけでも、久住の神様に感謝しなきゃ!
 くじゅう連山の東側からの眺めは初めてでしたので、新鮮な感動がありました。我々夫婦が25年間毎年登ってきた道を改めて辿れた眺めでした。

バスの運転手さんや地域の方々にご迷惑をかけました・・・すみません!

 山頂に着いて、ほっとしたのもつかの間・・・時計を見たらバスの発車時間まで、あと1時間30分。パンフレットには「入山公廟まで約40分、山頂まで約100分」とあったので、下りだし何とか間に合いそうだと山頂を後にしました。山頂でコーヒーを沸かして飲まなかったのは、今回が最初の登山となりましたが・・・そんなことは言っていられない! 休憩もなしで、まさに駆け下りました。しかし・・・先ほどの雨で火山の山肌は滑るし、大きな岩は行く手をふさぐし・・・それでもTANUKI 夫婦としては、まさに全力疾走(?)状態だったのですが、入山公廟まで1時間30分かかってしまいました。まだ先がある。
 仕方ないので、バスの運転手さんに電話(いただいた名刺をちゃんと持ってて良かった!)。ありがたいことに「良いですよ。待ってますから、気をつけてゆっくり降りてきてください。」と言われて一安心。その時点で、もう夫婦2人とも、足はガクガク状態でした。
 結局20分遅れでバス停に。一緒にバスに乗ってきたご夫婦にも迷惑をかけたと思っていましたら、先ほどの雷雨で早々に、前の便で下山されたとか。
でも、迷惑をかけたのは運転手さんだけじゃなかったのです。運転手さんがあちこち電話を・・・「バスが遅れてるんだよ。作業はバスの通過後にして・・・」。聞いてみたら、コンクリートミキサー車が事故を起こして道路横に横転したんだそうで、このバスが通過後、空地区を全面通行止めにして、クレーンで吊り上げることになってたそうです。バスが池窪を出発するのが3時なので、3時半から作業と言うことで、作業員さんや通行止めのガードマンさんは待機中。道が狭いのでクレーン車も別の場所で作業開始を待っていたとか。ほんとうに申し訳ないことをしました!すみません!

 先日、山岳救助隊で活躍しておられた方が、山で遭難されたらしく・・・中高年登山者が体力を過信してはいけないとの報道がありました。確かに、過信したら、多くの方にご迷惑をかけてしまいますね。我々も、しっかり反省して・・・今後は、もっと余裕を持った山行スケジュールを考えます。本当に、今回は我々の時間読みミスです!バスの運転手さんや交通事故処理関係の方々に深くお詫び申し上げます。

下山後の温泉も快適でした

 下山後、パルクラブの「大地の湯」へ。家族湯もありますよとのことだったので、雨と汗とでずぶ濡れ状態のまま受付に。受付は、笑顔のすてきなお嬢さんでした「今、こことここが空いています。」「どちらがお勧めですか?」「・・・こっちが丸・・・かな?」「じゃ、そちらに・・・。」
 まるで大浴場って言っても良いぐらい広々とした気持ちの良いお風呂でした。これが家族風呂って感じでした。露天じゃなかったけど、広いテラスも付いていました。残念なことに雨で外には出られませんでしたが・・・。

 山で汗をかいて・・・温泉でほっこり・・・この山行コース最高です! ご迷惑をかけたリベンジに、またチャレンジしてみたいと思いました。

 上の登山コース地図ですが・・・国土地理院の地図をカシミールで編集した物です。岡藩主中川家墓の位置が・・・登りと下りでGPSの軌跡が大きく分かれている場所のはずです。登りに入山公廟にお詣りして登山道に合流、下りは寄らずに登山道を降りましたので・・・。
地図が違っているのか? GPSの軌跡がおかしいのか? 不明です!

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