日田彦山線の旅 その1
TANUKI の 近況報告   日田彦山線の旅 その1 〜 ローカル線で別府へ 〜  2016. 2.22.
幡生駅でトワイライトエクスプレスと出会いました 小倉駅から日田彦山線に
沿線の絶景区間なんですが・・・列車に乗ったら見られませんね 夜明駅までが日田彦山線 でも列車は日田まで行きます
日田駅に特急「ゆふ」が入線 ここから久大線を行きます 豊後森(ぶんごもり)の機関庫 国の登録有形文化財
由布院・・・由布岳がきれいでした 向之原(むかいのはる)で「ゆふいんの森」と列車交換
これ・・・「田の神(かん)さあ」だよね?! 鉄輪にて 「エンマ」で地獄蒸しの夕食・・・美味しかった!
日田彦山線に乗ってみたい!

 今年も、またまた正月以来ずっと忙しい・・・何が忙しいのか?と言われると、うまく言えないのですが・・・何か日々追われてるような気がして「そろそろ、のんびりと温泉にでも浸かりたいね〜」と、いつものことながら・・・飽きもせず(!)また鉄輪のホテルに予約を入れてしまいました。春節も終わったし、そろそろ彼の国の観光客も少なくなったでしょうしね。
 で、行く方法ですが・・・同じ行くなら、TANUKI 夫婦のささやかな夢を叶えようと日田彦山線で。TANUKI 夫婦は「くじゅう」に登山するたびに日田彦山線沿いを車で走っています。今は東九州道が通れるので、圧倒的に早く九重に行けるのですが、つい一昨年前までは、このコースが一番走りやすかったのです。いつも車で走りながら、この路線に乗ってみたいなと思っていました。
 ただ、この日田彦山線・・・昼間は1時間に1本しか運行されてなく、その列車も添田か田川後藤寺までで、日田まで行く列車はそのうちの数本しかありません。旅行スケジュールを考える上で結構シビアです(笑!)。

日田彦山線・久大本線を乗り継いで別府へ・・・

 TANUKI の巣から別府に行くには、新幹線まではローカル線ですが・・・・その後、新幹線と日豊線の特急ソニックを利用すれば、正味乗車時間は2時間。待ち時間を含めても2時間半から3時間なのですが・・・日田彦山線の小倉〜日田だけでも2時間10分、日田〜別府に特急「ゆふ」を使って2時間弱。こんなに時間がかかるのなら、いっそのこと小倉までも普通列車で・・・と出発したのですが、良いこともありました。途中の駅のホームで三脚を立ててる人が何人も・・・そのうち沿線にもカメラを構えた人が・・・何だろうと思って窓の外を見てましたら、幡生(はたぶ)駅でトワイライトエクスプレスとすれ違いました。慌ててカメラを向けたのですが、生憎、持ってきたのはコンパクトデジカメ(今回は荷物を最小限にしたかったので・・・)。起動が遅くて撮れませんでした。山陽本線は複線だし、通過列車のスピードは結構速いですからね。
 小倉駅で弁当を買って日田彦山線に。キハの2両編成でした。そうか、日田彦山線も久大線も単線非電化路線ですよね。キハはジーゼル音を響かせながらビルの谷間を走り抜け・・・そのうち窓の外が、見慣れたのどかな田園風景に変わりました。
 香春から添田までは未知の風景。車で走る時は、最短コースを走りますので、今は廃線となった添田線の線路跡(今は道路になっています)を走ります。添田からは再び見慣れた風景です。彦山駅を過ぎ、釈迦ヶ岳の長いトンネルを抜けると旧宝珠村(今は東峰村)の絶景区間。アーチ橋とか素晴らしいですよね。ちょっと期待してたのですが・・・・全く何も見えませんでした。そりゃそうですよね・・・レトロなアーチ橋を渡る列車が素晴らしいのに、その列車に乗ってたら、当然、見えるはずもないですよね(笑!)。
 1つ気づいたこと。この路線、小倉から田川後藤寺までは結構乗降客がいました。それが、添田を過ぎてからは乗降客はゼロ! 夜明駅で、我々の向かい側の席に座ってた若い女性4人組が降りただけ。彼女たち、キャッキャッとはしゃぎながらスマホであれこれ由布院のことを調べてましたが(こっちは全く聞く気は無いのですが、聞こえてしまったのです。)きっと青春18切符かなんかで、夜明けが乗換駅と思ったのかな? ネットなどに「日田彦山線の利用促進」のイベント案内などが掲載されてますが・・・納得です!
 日田で特急「ゆふ」に乗り換え・・・本当は「ゆふいんの森」に乗りたかったんだけど、昨年同様、JRの閑散期は「ゆふいんの森」の運行本数も少ないのです。「ゆふ」はさすがに観光路線、列車は満席でした。指定を取っておいて良かった! 
切り株山や遠くに雪をかぶったくじゅう連山、国の登録有形文化財になった機関庫を眺めて・・・由布院に到着。指定車両は、我々夫婦を除いて、みんなここで降りてしまいました。そして代わりに乗り込んできたのは大きなキャリーバッグとものすごい量の荷物を抱えた人たち。あれ〜、春節は終わったのにね〜! おやおや、今回もあの甲高い大声に悩まされながら別府まで行くのか・・・と、ちょっと暗い気持ちになってましたら、次の湯平でみんな降りていきました。別にツアーのようでもなく、それぞれ家族旅行って感じでしたが・・・あ〜、湯平って、ひなびた情緒ある温泉なのに・・・ここまで上海の市場になっちゃてるんですか???
 列車は、大分市の家並みを抜け、別府湾に。そして遠くに湯煙が・・・やっと到着です。TANUKI 夫婦の夢が、また1つ叶いました。しかし、キハの騒々しいジーゼル音とガタガタ揺れる震動に4時間は・・・やっぱり疲れました!

夕食は鉄輪で地獄蒸しを!

 鉄輪のホテルは、前回泊まって気に入った「彩葉」に。超高級な(?)湯治宿って感じで、食事はなし。部屋に温泉が付いていて、チェックインしたら鍵を渡してもらって、後は勝手にお好きなように・・・という宿です。目の前にコンビニもあるし・・・煩わされることが嫌い!お仕着せの食事は嫌!という、わがままな旅の好きなTANUKI 夫婦にはぴったりの宿なんです。
 と言うわけで、夕食のために鉄輪をぶらぶら。やっぱり地獄蒸しが食べたいけど、もう地獄蒸し工房は嫌! 安くて美味しいんだけど意味不明な大声ばかりで落ち着かない! 地獄釜って、それぞれの湯治宿が持ってるので、飛び込みで食べられる所って意外と無いんですよね。ネットで調べて、1軒見つけてたので行ってみたのですが、食材が全部冷凍食品で・・・・要するに、それを解凍するだけ。これはいただけない! さらにぶらぶらして、昨年できたばかりの新しいお店「エンマ」に。ここも実はネットで見つけてたんだけど・・・料金が高そうだったので・・・でも背に腹は代えられない! でも行ってみたら、確かに高い食材もあるけど、リーズナブルな食材もおいてありました・・・しかも、もう夜なのでお客は我々だけ。お店の人にもとても親切にしてもらって・・・いっぺんに気に入ってしまいました!
美味しかった! やっぱり地獄蒸しですよね。大満足で宿に帰りました。

                                                   「日田彦山線の旅 その2」につづく