行きたかったお寺めぐりの旅 その2
TANUKI の 近況報告     行きたかったお寺めぐりの旅 その2    2016. 5.24.
電車が動かず・・・橋本から代行バスで高野山へ 奥の院・・・いろいろな慰霊碑が並んでいました
この先が弘法大師さんの御廟・・・写真撮影も禁止でした 金剛峯寺・・・大きい!屋根には天水桶が・・・
金剛峯寺の彫刻は見事でした 蟠龍庭・・・国内最大の庭とのこと きれいな庭でした
金堂と根本大塔・・・いずれの仏様にも圧倒されました 金剛峯寺と壇上伽藍を結ぶ蛇腹道・・・緑がきれい!
中門・・・四天王像が周囲を威圧しておられました 帰りは電車も復旧 やっとケーブルカーに乗れました
高野山へ・・・でも、トラブル発生!

 高野山に行くなら南海電車の「天空」に乗ってみたい!・・・と、10日前の予約開始日に予約の電話を入れ、10分以上前に橋本駅のホームに来てくださいとのことだったので、時刻表も調べて準備万端! 早めにホテルで朝食を済ませ環状線で「新今宮」へ。
南海のホームで待ってたら急行電車が・・・あれっ? この時間帯の急行には間に合わないはずなので、準急に乗る予定だったのに。ひょっとしたら遅れてる? と「??」のまま乗り込みました。沿線の風景をボーッと眺めながら持ってきたコーヒーを飲んでいたら、車内アナウンスが「ただいま○○駅〜△△駅間で停電事故が発生し、列車は運休しています。橋本からは代行バスを運行しています。」
えっ?!・・・と言うことは「天空」も動かないってこと? もっと、ちゃんとした説明をしてよ! と思ってたら、さらに車内アナウンスで「この電車は林間田園都市で運転を打ち切ります・・・橋本まで行かれるお客様は、後続の準急に乗り換えてください。」 どうやら普通電車も含めて運転が打ち切られてるようで、やって来た準急も満員状態でした。おまけに橋本駅も大混乱!・・・駅員さん達も右往左往してる。「改札機に切符を入れないで!そのまま出てください!」と駅員さんが叫んでいましたが、自動改札機に切符を通した客がたくさんいたようで・・・切符は途中下車扱いにならず吸い込んでしまったようです。で、さらに輪をかけて大混乱! 我々夫婦はICカードだったので、すんなりすり抜けてバス停へ・・・少し並びはしましたが、やってきた3台目の代行バスに乗れました。乗る時、後ろを振り返ったら、我々が並んだ時の数倍の列が続いていました。高野山まで1時間かかるとのことでしたから・・・何台ぐらいの代行バスが動いてるのか分かりませんけど・・・あの人達、お昼までに高野山に着くのは無理でしょうね。
それにしても・・・苦労して天空の予約を入れてたのに・・・ごめんなさい!の一言ぐらい欲しかったな!
 代行バスは南海りんかんバスをかき集めたようで、我々が乗ったバスは、まさに廃車寸前の状態でした・・・窓は今にも吹き飛びそうなぐらいガタガタと音を出して揺れるし、サスは完全にへたってる。カーブを曲がる度にバスが右に左に大きく傾くし・・・さすがのTANUKI も「酔いそう〜!」って感じでしたが・・・さすがに、こんなバスを運転する運転手さんは超ベテランのようで、山登りの途中で、先行したバスに追いついてしまいました。連続ヘアピンカーブで、前のバスとブレーキの踏み方が違う!・・・前のバスのブレーキランプと乗ってるバスの「急停車注意」の室内灯の点き方で分かりますものね。夫婦そろって「へえ〜!」と感心してしまいました。

昼食を食べてから奥の院へ

 高野山駅について、バスの1日フリー乗車券を購入。バスで奥の院へ直行(順序が違うと言われるかも知れませんが・・・信仰心のないTANUKI 夫婦のことです。お許しの程!)・・・奥の院口で昼食を食べて、参道をショートカット。こちらの道は企業などの慰霊碑とかが並んでいました。石碑の形も色々とユニークでした。
御廟は何とも言えない程の静寂と神秘的な雰囲気に包まれていました・・・やはり日本を代表する霊場だけのことはありますね。信仰心のないTANUKI でさえ、身を正してお詣りしました。帰りは一の橋への参道を・・・こちらは歴史上の有名人のお墓や供養塔がずらりと並んでいました。長州毛利の殿様も・・・ms.TANUKI に縁のある岡藩中川の殿様も・・・。日本史がぎっしり詰まったような参道でした。
 再びバスで戻って、金剛峯寺へ。拝観料を払って堂内に入りましたが・・・ふすま絵をはじめとして見事な美術品(?)が並んでいるような感じでした。蟠龍庭の石庭も見応えがありましたし、中でお茶をご馳走になりお説教も聞かせてもらえたし・・・拝観料、安すぎるんじゃないの?
 蛇腹道のきれいな緑の中を通って壇上伽藍に。何もかにもが大きくて圧倒されます・・・根本大塔でも大日如来さんを中心に阿弥陀如来さんなど四如来の仏様から「おやおや、信仰心のないやつが来たか!」と、上の方からプレッシャーをかけられたような気分でした。
 歩き疲れて・・・高野山駅へ。電車は復旧していたようで、やっとケーブルカーに乗れました。ケーブルカーは今まで乗ったことのないような勾配を走っていました。最大斜度30度とのことでしたが・・・これはすごい!ちょっと恐怖を感じるようなかたむきでした。そう言えば、前に吉野に行った時乗ったロープウェイも怖かった(ま、吉野は日本一古いロープウェイで、変な揺れが怖かったんだけど・・・)。やっぱり、霊場ってのはすごいんだ! 極楽橋からは特急「こうや」に連絡してましたので、特急券を奮発して、快適に大阪に戻りました。
日本を代表する聖地のさわやかな風に包んでいただきましたが、これ程いろいろある所は1度訪れた程度では、何も分かりませんね。「天空」に乗ることをリベンジに、また来ることにしましょう。

大阪の2日目の夜は

 大阪のホテルに着いた時は、疲れ果てて足も痛く・・・夕食を食べに出かける元気もなくなっていました。あきらめてホテルと同じビルの中にある食堂街へ。串焼き屋さんに入ったのですが・・・大阪って、どこも安くて美味しいですよね。壁におすすめメニューで「スジ肉のポン酢がけ」ってのがありましたので注文したら、これが絶品。思わずウエイトレスのお姉さんに「これ、美味しいね〜!」と言ったら、料理長さんが奥から出てきて、作り方とか色々説明してくださいました。「そうなんですか・・・美味しいはずですね。手間が掛かってるんですね。」と言ったら、料理長さん、うれしそうに「ご旅行ですか?どちらからです?」と。「山口からです・・・」「お!獺祭(だっさい)ですね!」壁のメニューを指さしながら「このお酒は山口ですよね。」「はい、そうですね。岩国の酒ですよ。地元でもなかなか手に入らない酒ですけどね。」・・・こんなうれしい出会いもあるんですね。
 ホテルの部屋に戻って、お風呂で汗を流し・・・またまた夜食にお好み焼き・・・あとは、ベッドへバタン!でした。

                                                「行きたかったお寺めぐりの旅 その3 につづく